群馬県みどり市にあり、日本のボートレース場の中でも最北部に位置する「桐生競艇場」。この記事では「桐生競艇場に行くから的中率を高くしたい」方に向けて、
- 水面の特徴
- 傾向
- 予想のコツ
について解説していきます!
水面の特徴は?:季節によって水面に変化が生じる
桐生競艇場は、24ヶ所ある競艇場の中で最初にナイターレースを開催した場所でもあります。そんな桐生競艇場の水面の特徴についてご紹介していきます。
水質 | 干満の差 | 風の強さ | 波の高さ | 水面の広さ |
淡水 | 無し | 普通 | 普通 | 普通 |
- 貯水池の阿左美沼を利用したプール型
- 夏は穏やかだが冬場は荒れた水面
- ピットから2マークまでの距離が比較的長い
- 標高が高いのでモーターのパワーが弱まる
特徴①:貯水池の阿左美沼を利用したプール型
桐生競艇場の競走水面は沼で、水質は淡水になっています。
貯水池の阿左美沼を利用したプール型なので、流れや水位の変化はありません。
しかし淡水は硬い水質。そのため、機力が成績に反映されやすい水面になっています。
特徴②:夏は穏やかだが冬場は荒れた水面
桐生競艇場は、夏は比較的穏やかな水面をしていますが、冬場は注意が必要です。
なぜなら、冬から春にかけて「からっ風」「赤城おろし」などの強い風が吹き荒れる日が多くなっているんです。つまり、冬場の水面は荒れやすくなりますよ。
そのため、基本的にはコースを熟知している地元勢の選手が有利になりやすいと言えますね。
特徴③:ピットから2マークまでの距離が比較的長い
水面の広さは全国の平均並みですが、ピットから2マークまでの距離が165mと全国的にも長い距離があります。
スタート時のピット離れが良いと、より内側のコースを取ることが可能になってきます。つまり、ピット離れの良し悪しがレース結果に大きく左右してきますね。
特徴④:標高が高いのでモーターのパワーが弱まる
桐生競艇場は日本のボートレース場の中でも最北部に位置し、標高124mと高いのでモーターのパワーが弱まります。
赤城おろしの偏西風が吹く季節は追い風になります。そして、モーターエンジンの特性から気温が低くなるとエンジン空気中の体積の変化によって出力が強まる傾向に。
冬になると、スタート時の加速がつきやすいので、1コースが不利になりやすいです。
傾向は?:1コースに左右されやすい
桐生競艇場の傾向では、
- 1コースが不利になりやすい
- ナイターレースでは1コースの1着率が高くなる
- 季節毎に傾向が異なる
- 平均的なコース別成績で推移している
以上の4つが挙げられます。1つずつご紹介していきます。
傾向①:1コースが不利になりやすい
水面の特徴でもご紹介していますが、1コースが不利になりやすいです。特に冬場は、追い風と水面の影響で4枠のスタートダッシュが有利になります。
しかし、追い風6m以上でも1コースの1着率は46.2%を確保していますよ。予想の際は、1コースに注目しておきましょう。
傾向②:ナイターレースでは1コースの1着率が高くなる
1コースが不利になりやすい桐生競艇場ですが、18時以降のナイターレースで見ると、1コースの1着率が56.9%と高くなります。
これはナイター特有の距離感が掴みにくく、外側のコースが不利になる特性が影響しています。
桐生競艇場は、日本のボートレース場で初めてのナイター競走を開始したため、ナイターが多い競艇場。
予想を的中させるため、ナイターに関しても把握しておきましょう。
傾向③:季節毎に傾向が異なる
「赤城おろし」など、季節がレースに影響を及ぼす桐生競艇場。季節毎の傾向を知っておくと予想の際に役立ちますよ。
季節別コース別入着率をまとめました。
季節 | コース | 1着 | 2着 | 3着 |
春 | 1 | 51.3 | 16.6 | 9.9 |
2 | 13.8 | 25.9 | 17.1 | |
3 | 11.9 | 22.3 | 20.8 | |
4 | 13.9 | 17.9 | 20.5 | |
5 | 7.3 | 12.3 | 20.5 | |
6 | 2.1 | 5.7 | 12.0 |
季節 | コース | 1着 | 2着 | 3着 |
夏 | 1 | 52.7 | 14.1 | 10.2 |
2 | 11.5 | 27.5 | 19.3 | |
3 | 12.9 | 22.6 | 22.7 | |
4 | 12.5 | 18.0 | 19.3 | |
5 | 9.6 | 12.7 | 18.2 | |
6 | 1.6 | 5.9 | 11.4 |
季節 | コース | 1着 | 2着 | 3着 |
秋 | 1 | 51.6 | 19.1 | 11.2 |
2 | 14.6 | 24.2 | 18.8 | |
3 | 12.8 | 20.9 | 19.0 | |
4 | 10.5 | 17.9 | 19.6 | |
5 | 8.5 | 13.5 | 18.3 | |
6 | 2.6 | 5.3 | 14.0 |
季節 | コース | 1着 | 2着 | 3着 |
冬 | 1 | 52.6 | 18.9 | 10.0 |
2 | 16.4 | 28.9 | 16.2 | |
3 | 14.1 | 18.5 | 21.5 | |
4 | 10.1 | 19.9 | 21.1 | |
5 | 5.9 | 10.3 | 17.5 | |
6 | 1.7 | 4.2 | 14.6 |
季節 | 時期 | 傾向 |
春 | 「赤城おろし」で強い追い風が吹く時期 | 2・3コースの1着率が上昇 |
夏 | 一年を通して最も風が穏やかな時期 | 気温で出足が鈍り、ダッシュ優位 |
秋 | 風は冬に向けて徐々に追い風 | 昼夜の気温差が大きい時期 |
冬 | 追い風傾向 | 季節風が強まり、安定板の装着も見られる 12月にモーター交換 |
傾向④:平均的なコース別成績で推移している
桐生競艇場は、他のレース場と比較して、平均的なコース別成績で推移している傾向にあります。全24場のコース別成績の比較順位をご紹介します。( 集計期間:2018年1月~2018年12月31日 単位:位 )
コース | 1着率 | 2着率 | 3着率 |
1 | 17 | 6 | 4 |
2 | 15 | 12 | 16 |
3 | 10 | 16 | 7 |
4 | 8 | 15 | 21 |
5 | 2 | 3 | 5 |
6 | 10 | 14 | 17 |
以上のことから、1コースの1着率はやや低いものの、その他のコースの成績は平均程度を誇っていると読めますね。
予想のコツは?
桐生競艇場での予想のコツをまとめると、
- 地元レーサーに注目する
- 機力のあるモーターが有利
- コース買いはしない
以上の3つです! 順番に解説していきます。
コツ①:地元レーサーに注目する
桐生競艇場では、地元出身のレーサーが活躍しやすいと言われています。なぜなら、全国の競艇場の中でも難しい水面なのでベテラン選手でも慣れていないと実力が発揮できないんです。
つまり、地元としてこの競艇場を走っている回数が多くコースに慣れている地元レーサーが有利となります。
出足の調整、荒れた水面での狂いやすいスタートでの対策などが勝負の鍵を握りますよ。
コツ②:機力のあるモーターが有利
桐生競艇場では、機力のあるモーターが有利になっています。
水質が淡水で、標高が高いためモーターの性能が出しにくい競艇場。そのため、モーターの機力差が出やすく、機力の高いモーターが有利なんですね。
また、体重が軽いレーサーほどバックストレッチでの伸びが良くなりますね。モーターの調子やレーサーの体重も調べておくと良いですよ!
コツ③:コース買いはしない
桐生競艇場では、コース買いはおすすめしません。1コースの勝率は全国平均の54.1%に比べれば若干勝率が低いですが、それ以外に関して言えば全国の競艇場と比べてもあまり大差はありません。
そのため、「〇コースを買っておけば確実だ」のような「コース買い」は当てはまらないんですね。
舟券を購入する際は、機力や選手の技量、リズムなどを入念にチェックしましょう。
まとめ:冬場は天候に左右されやすいので特に注意して予想しよう!
桐生競艇場の特徴や予想のコツについて解説しました。
〜桐生競艇場のまとめ〜
- 夏は穏やかだが冬場は荒れた水面になる
- 1コースが時間帯によって勝率が変わる
- 標高が高いのでモーターのパワーにも注意する
全国24か所の競艇場の中で最北端に位置する桐生競艇場。「赤城おろし」などの影響で冬場はレース展開の予測が難しくなります。
そのため、季節毎に傾向と対策をバッチリにしておくと的中率が向上しますよ!
ぜひ、桐生競艇場の特徴をマスターし、レースを予想してみてくださいね!